ヌメ革の長財布をつくる(OLIO FIAT ver.2)

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今日は秋らしい晴れで気持ちの良い日でしたね。
若干作業場が暑くなりましたが、
良い風が部屋を抜けて作業も進みましたよ。
さて、今日はHさんからご依頼のヌメ革の長財布1型をお作りしました

紺×生成り×黄の長財布

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今回のご依頼は外側が紺、内側が生成りの組合せになりますので、
型紙に合わせて栃木レザーから丁寧に切り出します。
それぞれの部位によって厚みが違います。
一番薄いカードポケット部分は1mmになります。

さて、この色の組合せは2度目となりまして、
私も大好きな組合せなんです。
OLIO FIAT バージョンと勝手に命名してました。

→長財布1型、コインケース箱型 OLIO FIAT カラー

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ポケット類はすべて縫い上げる前に磨きます。
コバ(革の断面)は磨きと削りを繰り返して
徐々に滑らかにしていきます。
これは1mmの極薄のパーツについても手を抜かず
作業台の端を使ってヘチマで磨きます。

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ポケットから縫い始めます。
ポケット中央部は力がかかる部分ですので、
二重のステッチはもちろんですが、
極薄でも丈夫な豚革のスペーサーを挟み込み
一緒に縫い上げていきます。
これによって強度が上がるのに加え、
ポケット部の破れ防止や、
気持ち程度ですがマチの役割もします。

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センター部分を黄色のラミー糸でステッチしていきます。

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各パーツが整ったら最終的には
長財布の外側の一枚革と四方を縫い上げていきます。
この写真ではわかりませんが、
紺の革と黄色の組合せがとても映えています。

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縫い上がりました。
明日の磨きに備えて下準備をして今日はここまでです。

→長財布一型(https://kumosha.com/product_longwallet01/

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さて、今日は月が綺麗と言うことで、
月の出の時間を調べてから散歩がてらお月見をしました。
地平線から浮かび上がる大きくて真っ赤な月が見えるのも、
広大な水田が広がるこの辺ならではの景色です。
すっかり秋になりました。

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