トートバッグ2型をつくる―パーツ編―

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久々の更新になりました・・・あっという間の11月です。
色々と業務以外の事情がありまして、少し革の業務の方がストップしておりましたが、新しい革が入荷したこともありまして、Oさんからご依頼いただいていたトートバッグ2型の制作に取り掛かることになりました。

イタリア革のトートバッグ

使用するのはイタリアのブッテーロになります。艶やかな銀面(革の表側)にうっすらと現れるトラ模様が綺麗です。制作室に何とも言えない良い香りが漂います。
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型紙に合わせて革包丁でカットしていきます。研ぎたてですので、サクサクと綺麗にパーツが切り出せます。

まずはトートバッグのオプションパーツから作ります。ふた無しシングルポケットを作りましょう。ポケット側面はベースボールステッチで、自在にマチが開閉するようになっています。


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ふた無しシングルポケットが完成しました。
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キーカバーをつくる

さて、次はオプションパーツのキーカバー制作です。こちらも紐を切り出してカバー部分も型紙に合わせて切り出します。
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打刻・・・と行きたいところですが、ブッテーロは銀面(革の表側)が大変硬くて木槌で叩いてもしっかりと刻印できません。そういう場合のために簡易プレス機をつくりました。木工用万力1,700円也。しっかりロゴが刻印できました。

縫い上げる前に磨けるコバ(革の断面)は磨いておきます。いつものヘチマ磨きとやすり掛けを繰り返して滑らかに仕上げていきます。
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カーキのラミー糸でひと目ずつ手縫いしていきます。ラミー糸は麻の一種である苧麻の繊維から出来た糸です。ナイロンの糸に比べて毛羽立ちますが、艶があって大変丈夫な糸です。
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縫い上がりましたのでコバ磨きして仕上げます。ブッテーロは繊維が細かくて軽く磨くだけでも艶が出てきます。とても磨き甲斐のある革です。

オプションパーツ類が仕上がりました。次はトートバッグ本体の制作です。
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この商品は注文いただけます。

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