すっぽり入る手提げかばんの試作が完成しました

先日からIさんからご依頼の手提げかばんの試作をしておりましたが、色々と試行錯誤してある程度製品化の見込みが出ました。
試作のこれまではこちらをご覧ください。

試行錯誤

マチはこんな感じで仕上がりました。正面の革に反りなどの影響が出ないように縫い上げました。が、どうしても思い通りにはいかないもので、やっぱり縫い方は変えるかもしれません。試作なのでコバ磨きはしていませんが、実際磨きこめば印象はしっかりしたカバンになります。

持手の機構をあれこれと思案しています。頭の中にあったアイデアを実際に形として作ってみると案外うまくいかないものです。それらをクリアして答えを見つけ出していきます。私にとっての答えは、『機能性』が十分満たされていること、『耐久性』があること、『自由度』が高いこと、最後に『簡潔』であれば最高です。そう、ジウジアーロさんのパンダがお手本です。

丸棒を買ってきました。持った感じでΦ12mmのものが一番手にしっくりきました。15mmですとしっかりしてますが、持ちにくくなっていきます。

最終的には頭の中のアイデアはすべて却下!となりました。試行錯誤で切り落としてしまった為もう一度蓋を縫い付けて動作確認すると、これがなかなか使いやすい!本番ではもう少し蓋の深さをアップさせれば良さそうです。これならチークや黒檀などの銘木だったり、アルミなどの金属棒でも楽しめます。

試作品の完成

手提げかばんの試作品が完成しました。

持手の部分には口が開かないためのベルトを付けていますが、持手同志をネオジム磁石でくっつける機構を付けているので、「ポクッ」と口が閉まるのが気持ちが良いです。持手を開くと開口部が大きく開きますので、かばんを立てたまま中のモノがそのまま取り出せます。色々と応用できそうな機構です。一旦試作はこれで終了となります

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