生成りの耳つき肩かけカバンをつくる

暖かくなってきたら一転で冬に戻ってしまいました。ただ、今日は小雨がぱらついて花粉も少なく快適です。
先週末に取り掛かったSさんの耳つき肩かけカバン制作をしておりました。

耳つき肩かけカバンとは?

くも舎の耳つき肩かけカバンは、最上級のヌメ革を使用した横長の小さなバッグです。サイズは一般的な長財布や文庫本、携帯電話などが入る大きさです。カバンの側面には大きな耳がついていますので、長いベルトをつければショルダーバッグに、短いベルトをつければハンドバッグにもなります。


生成りのブッテーロから

生成りのブッテーロから切り出したパーツ類の下準備をしています。ブッテーロは非常にコシの強い植物タンニン鞣し革で、ちょっとの力では刻印が入りません。リスシオの1.5倍くらいの力でプレスして打刻します。縫い上げる前のコバ磨きは、定番のやすり掛けとヘチマ磨きです。ブッテーロは繊維の密度が高くて、コバの磨き甲斐があります。

耳つき肩かけカバンの名前の由来となる耳を白の麻糸で縫い付けます。

本体部分のコバ磨きも忘れずに。下準備が終わったらマチと本体パーツを立体的に縫い上げていきます。

全てのマチが縫い上がりました。この段階で完成イメージがぐっと湧いてきます。あと少しと言う感じですが、ここから細々とした作業があります。

かぶせ蓋にはメインのベルト類を縫い付けて、最終的には本体と組合せていきます。縫い合わせはもちろん手縫いになります。

本体とかぶせ蓋が合わさって、耳つき肩かけカバンの本体が出来上がり、ショルダーベルトとハンドバッグベルトを制作したら完成になります。

明日写真撮影したのち発送したいと思います。

この商品は購入いただけます

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