灰色のヌメ革で耳つき肩かけカバンをつくる
今日はMさんの耳つき肩かけカバンをお作りいたしました。今回は革の色が灰色、そして糸色は青に!耳つき肩かけカバンでは初めての組み合わせです。
ちょっと前の記事から写真を引っ張り出してきました。ちょうど大きな半裁の革を切り出す作業をしておりましたので、今回の灰色の栃木レザーも、半裁の革から必要なパーツ類をあらかじめ切り出して置いたのです。
ちいさなパーツも抜かり無く。一本一本丁寧に磨き上げていきます。この小さなベルトは、金具を極力使用しない耳つき肩かけカバンの大事なパーツになります。
まずは耳つき肩かけカバンの『耳』から制作開始です。ベルトをくるりと丸めてできた可愛いつり輪です。その形状から『耳』と名づけました。
ベルト類のコバ磨きと、かぶせ蓋の穴あけを行いました。位置がずれないように慎重に作業を進めていきます。
パーツ類はひと通り下準備出来てきました。灰色の栃木レザーは、照明や使用環境などによって色味が異なって見えます。特にアニリン染の灰色では、傷や染めムラ、トラ(革のシワ部分のトラ模様)などが他の色の革に比べて目立ちやすく、革屋さん泣かせの色なのです。今回仕入れた灰色の栃木レザーは奇跡的にトラ模様の少ない革でした。早く完成品になったところをみたいですね。明日は仕上げまで進めたいと思っております。
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耳つき肩かけカバン
最上級のオイルドレザーを使用した横長の小さなバッグです。サイズは一般的な長財布や文庫本、携帯電話などが入る大きさです。カバンの側面には大きな耳がついていますので、長いベルトをつければショルダーバッグに、短いベルトをつければハンドバッグにもなります。
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