桜も咲いてきたようですね。今日は暖かくてべスパで桜でも見に行きたい陽気でしたが、溜まったお仕事を進めなければなりません。
と言う事で引き続き、Оさんの耳つき肩かけカバンを進めました。
前回までの経緯はこちら
パーツのコバ(革の断面)をヤスリがけしています。最初は低い番手でざっくりと均して、ヘチマ磨きをした後、番手を上げながら、ヘチマ磨きを繰り返します。このコバ磨きは植物タンニン鞣しのヌメ革の楽しみの一つです。
小さいパーツもしっかりと磨き上げます。これらの小さなベルトは、それぞれ重要な役割があります。
かぶせ蓋に小さなパーツ類を縫い付けていきます。白いラミー糸がキャメルの革には良く合います。小さなパーツを縫い付けたら、かぶせ蓋の完成です。
次に本体部分の縫い付けです。ベースとなる革に側面の耳つき部分を立体的に縫い上げていきます。馬も架けられず、左手で常に保持しながらの手縫いは非常に手が疲れます。特に耳つき肩かけカバンは厚みのある革を使用しているため、特に押さえ込むのに力が要ります。
本体の磨き作業開始です。まずはコバを革包丁で平らに均します。怪我をしますので、このやり方はくれぐれもまねしないで下さい。コバの角をへり落としでシュルシュルとカットします。この後いつものコバ磨きが始まります。
本体とかぶせ蓋のパーツを縫い合わせていきます。だんだんとカバンらしい形になってきました。
耳つき肩かけカバンの完成です。
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