黒い棒つき手さげカバンをつくる―手縫いと仕上げ―

引き続きWさんの黒い棒つき手さげカバンを進めています。
これまでの制作過程はこちらからどうぞ


棒つき手さげカバンA3とは?

厚手の植物タンニン鞣し革と麻糸の手縫いでつくった、しっかりと自立するシンプルなハンドバッグです。持手は家具などにも使用されるチークの無垢材を使用しています。A3サイズの書類などがすっぽりと入ります。無駄な飾りの無い素朴なハンドバッグです。


マチを縫い付ける

大きな本体の革にマチのパーツを縫い付けていきます。ぐるりと縫うと、片側約1メートル50cm。両側で3メートルもの長さの手縫いになります。
立体的なものですので、ウマに架けられません。平置きで縫い目を横から見ながらひと目ずつ縫っていきます。ゴールを目指すと気が遠くなりますので、音楽を聞きながらひたすら目の前の縫い目を追っていきます。

底の部分が大体縫い上がれば自立するので、立てて縫うなど工夫します。

コバを仕上げる

全ての手縫いが仕上がりましたら、最後の仕上げ『コバ磨き』です。2枚の革を縫い合わせたコバ(革の断面)は若干ズレが生じますので、綺麗に均します。今回はコシのある革なので、豆鉋が役に立ちます。

コバが整ったら、ヘリ落とし→やすり掛け→ヘチマ磨きを繰り返し、少しずつコバに丸みを付けて磨きます。完成まであと少しですが気を抜かずに…


棒つき手さげカバンが完成しました

ようやく黒い棒つき手さげカバンにチークの持手をセットして、ベルトを取り付ければ完成になります。


明日検品後写真撮影をして発送させて頂きます。

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