それでは先日の続き。Mさんのツールロール(シザーケース)を作ります。
試作の様子はこちらからどうぞ
本番の革はイタリア革のミネルバボックスというバケッタレザーです。これは前回Kさんの長財布で使ったミネルバリスシオと、原料と鞣しは一緒ですが後加工が違います。ドラムで一昼夜回してやることで、革の繊維が解れてやわからくなります。また、揉まれることによって表面にはシワが出ます。部位によってシワの出方は違います。
試作で割り出したサイズに合わせて革包丁で革をカットします。リスシオと同様粘っこい革ですが、大変柔らかいので真っ直ぐ切るのは少し難しいです。
パーツを切り出し終わりました。後は縫い上げる前にコバ磨きをしておきます。やすり掛け→ヘチマ磨きで滑らかにします。
今回は白のラミー糸で手縫いしました。ハサミポケットの一本一本が徐々にできていきます。
とりあえず今日のところはポケットの区切り部分完成しました。あとは一気に縫い上げて仕上げたいところです。試しにクルリと巻いてみました。なかなか良い感じです。
防湿庫に入っていたローライを引っ張り出したらフィルムが入ったまま…。早速現像したら懐かしい写真が出てきました。
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