手縫いの長財布2型をつくる

先週末から諸事情ありまして臨時休業を頂いておりました。お待ち頂いている皆様には大変申し訳ありませんでした。
昨日は溜まっていた事務作業をさせて頂きまして、本日より制作の方を始動いたしました。
復帰してからの最初の制作はOさんからご依頼の長財布2型になります。革の入荷の都合によりお待ち頂いておりました。

長財布2型とは?

カードが6枚に、お札入が3か所、大き目のコインケース一か所のいたってシンプルな長財布です。コインを入れても広いコインケース内で広がってかさばりません。金具を一切使わず革の特性を利用した蓋でコインが落ちません。


下準備

長財布2型の型紙を革に当てて、それぞれのパーツを切り出します。今回使用する革はミネルバリスシオです。外革がネイビー、内革がグリージオ(灰色)です。革包丁で丁寧にフリーハンドでカットします。

各パーツが揃ったら、手縫いしてしまうと磨けなくなってしまう部分のコバ(革の断面)磨きから始めます。コバをつるつるにしたら、カードポケット部分から制作します。おなじみの極薄豚革を補強として一緒に縫いこみます。


コインケース部分のパーツ類を準備します。仕切りの縫付やマチの目打ち等をしっかりとやっておきます。

ネイビーの外革にはくも舎の刻印を打刻します。自作のプレス機ですが、綺麗に刻印が出来ます。

いよいよ手縫い開始

今回選択したのは色番号15番の黒いラミー糸です。しっかりとロウ付けした麻の一種の苧麻の糸になります。

コインケースの部分やカードポケットの部分をひと目ずつ手縫いしていきます。縫い上がったら合わせ目の革を均してやすり掛けとヘチマ磨きでコバを仕上げます。

縫い上がりまであと少しのところですが、明日早朝からの用事があるため今日は一旦ここまでにします。中々綺麗な色の組み合わせです。出来上がりが楽しみです。

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