革を切ったり手縫い糸について考えたり

2018年を迎えてから、やろうと思っていたことを少しずつ進めています。
ブログで私のタスクを書いて公開するほどの事でもありませんし、作業をしながら実現していこうと思っている事になりますので、いつタスクが完了するかも良く判りません。しかし少しずつ公開はできると思います。

リスシオ三昧

今日はお客さまからのご依頼品制作のための下準備をしていました。使用する革は3種ともイタリアトスカーナで作られたミネルバリスシオになります。オイルをたっぷり含んでしっとりした革ですが、赤、青、紺とそれぞれ全く色が違います。

赤はパパベロ、青はオルテンシア、紺はネイビーと表記しています。パパベロ(papavero)は真っ赤なポピーの意味で、オルテンシア(ortensia)はアジサイの意味になります。以前パパベロを使用した商品についての記事を書きましたが、オルテンシアについては初めてになるかと思います。とても深みのある青で、たしかにアジサイから絞り出した汁に革を浸けたらこんな色になるかもと思わせる色です。ネーミングのセンスが凄く良いです。

オルテンシアはこんな色です。繊維の密度のバラつきでオイルや染料の入り具合が変わるので、やや斑模様があり、光の当たり具合によって色が大きく変わります。

お馴染みのパパベロはイタリアらしい発色の良い赤。

紺は黒に近い紺で、落着いたシックな色になります。

いずれの革も表面はマットですが、使用するとだんだんと艶が出てきます。簡単なひっかき傷程度であれば指の腹で軽く揉むことでオイル分が出てきて消えます。これはいずれ実験してみたいなと思います。

これらの革がどんな商品に変わっていくのかはまた後日お知らせできると思います。

手縫い糸について

これも話がまとまったらちょっとずつ書こうかと思いますが、縫い糸をリニューアルしていこうと思っています。
きっかけはお客さんとの何気ない会話で、今ラインナップしているラミー糸以外の色は使わないんですか?という素朴な疑問を頂いたことから始まります。自分自身あまり糸については何ら不足に感じていなかったので、糸の色なんて全く意識の外にありました。しかし、言われてみれば確かに色の選択肢が少ないように感じだし、そういえばエルメスで見た色とりどりの手縫い糸を思い出しました。

日本に籠って日々革製品の制作をしていると、どうしても凝り固まってきてしまうようです。お客さんからのこんな小さなきっかけから、手縫糸についてとても興味が湧いてしまい、情報収集が始まり、そしてある程度の結論が出てきまして、間もなく制作室に新しいサンプルの糸がやって来ます。今からとても楽しみです。

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