赤いヌメ革の耳つき手さげカバンをつくる

こんにちは。先日台風21号すごかったですね。以前吹っ飛んだ屋根が再び飛びやしないかとハラハラしながら就寝しておりました。幸いなことに大きな事故もなく乗り切れたようです。が、小さな事故がありまして、窓から数カ所の雨漏りが発覚しました。新築のマイホームだったら凹むんでしょうが、家賃無しで借りている築40年の借家ですので全く気になりません。晴れたら補修して台風22号に備えたいと思います。
さて、今回はMさんからご依頼の耳つき肩かけカバンの特注品の制作に取り掛かっています。タイトルの通り『手さげ』の耳つき肩かけカバン。いったいどのようなカバンになるのでしょうか。

耳つき肩かけカバンとは?

くも舎の耳つき肩かけカバンは、最上級のヌメ革を使用した横長の小さなバッグです。サイズは一般的な長財布や文庫本、携帯電話などが入る大きさです。カバンの側面には大きな耳がついていますので、長いベルトをつければショルダーバッグに、短いベルトをつければハンドバッグにもなります。

制作開始!

早速厚めでコシのある赤いイタリア革に型紙からパーツ取りをします。くも舎で使用している革は植物タンニン鞣しのスムースな牛革の場合は、革の表面が実に様々な個性あふれています。ショルダー(肩)の革ですので、首筋のシワになる部分はトラ柄が出ています。染料も繊維の密度によって染めムラが出たりと、決して均一なのっぺりしたモノではなく、木材の年輪や節のように唯一無二の表情を持っています。その革に毎朝研いで切れ味抜群の革包丁を入れます。直線切りはあらかじめ型紙からけがいた線をフリーハンドでカットしていきます。定規を当てながら切るよりも失敗なく綺麗に切れます。

まずは大まかなパーツ類をひとつひとつ切り出していきます。

先ほどカットしたパーツより、手さげカバンの持手を手縫いしていきます。今回はトートバッグ2型と同サイズの太さの持手を縫い上げています。使用しているのは黒のラミー糸です。しっかりと蝋引きされていて毛羽立ちは抑えられていますが、やはり天然の麻糸ですので多少毛羽立ちはあります。

一方、もう一つのハンドルとして、上記ハンドルよりスリムな持手も一緒に縫い上げます。持手の太さを実際に比較してバランスを見たいと思います。

真っ赤な耳つき手さげカバン完成はこちらへ

今日のところはここまでにして、次に制作を控えているカバンの下準備を行っておきます。

生成りのヌメ革カバンを準備する

先日追加で入荷した大変コシのあるイタリア革を広げて、パーツ取りの検証を行います。なんとも言えない良い香りが漂います。

表面は光沢があり繊維の密度が高くてコシが強い革です。革包丁の刃を入れてスッと切り抜きます。今回のカバンは新設計のものですので、繊維方向など慎重にパーツ取りをしながら進めていきます。

大き目な生成りのヌメ革がサイズきっちりで切り分けられました。これからパーツを漉きに出しておきます。帰ってくるころに丁度制作が開始できるでしょう。

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