巷ではインフルエンザが大流行のようです。世間との交流を遮断(笑)して制作室に籠っていても、ウイルスはやってくるのでしょうか…。今はどうしても体調不良になりたくありません。もう少し籠って居ようと思います。
そんなことはどうでも良い話ですね。昨日はYさん、Мさんからご依頼の青ひげ改制作をしました。
青ひげ改とは?
青ひげ改はキャンバススニーカーの定番『青ひげ』の弱点①かかと部分の破れ②ベロ部分の落ち込みを補うべく、革パーツで使い勝手や補強を施したスペシャル版『青ひげ』です。
青ひげ改開発のお話はこちら
生成りと紺の青ひげ改をつくる
青ひげ改は青ひげの弱点を改良し、長く楽しむためのカスタムスニーカーです。青ひげは良いスニーカーなのですが、1年履くとだいたいカカトが破れてきます。修理するほどの値段の靴でもないので、新品に買い替えてしまったり、二度と青ひげを買わないという人が居るようです。折角デザインも良いし、インソール化して履き心地も、軽量化もされているのにもったいない話です。
最初は生成りの革パーツを縫い付けます。縫い付けた糸はラミー糸で、革は植物タンニン鞣しのヌメ革です。
革パーツが縫い上がりました。青ひげ改『生成り』の完成になります。
続いては青ひげ改『紺』の制作です。同じく紺色のヌメ革パーツをラミー糸で手縫いしていきます。
こちらの青ひげ改『紺』は靴べらもご注文頂いていましたので、一緒に制作して同梱します。
青ひげの箱に描かれたイラストと英文です。いつも何気なく見ているのでちょっと読んでみました。
I was born to become an American icon in 1935.
Created as a court shoe I am endowed with the highest performance and was developed through the participation of the legendary badminton player Jack Purcell.
I am also known as a pioneering signature model.
Having a refinement that was beyond simple and a form that was backed by a functional design, my stoic appearance was supported by not only athletes but also by artists and other creative people of the era.
A “mustache” heel and a “smile” toecap support my pure style.
As a “forever simple” , I continue to live.私は、1935年にアメリカのアイコンになるべく誕生しました。
私は、伝説のバドミントンプレーヤー『ジャック・パーセル』の参加を通じて開発され、最も高い性能を与えらたコートシューズとして創られました。
私はシグニチャーモデルの先駆けとして知られています。
シンプルで機能性に裏打ちされた形状の洗練されたデザインは、アスリートだけでなく、時代のアーティストや他の創造的な人々によって支持されました。
踵の「口髭」とつま先の「スマイル」は、私の特徴です。
『永遠のシンプル』として私は生き続けるでしょう。
翻訳は適当ですのでご容赦ください。だいたいの意味はあってると思います…。つま先の線は本当に「スマイル」と呼ぶんですね。