イメージを形に
試作用のレザーを使って試作をしています。今作っているのは愛車のパンダに載せる為の工具袋。そして自転車のサドルに付けられるバッグです。書き溜めたイメージを実際の革で作ると意外とうまくいかないものなのです。早速作ってみました。
今回のツールケースは金具を不使用でつくりました。厚みは10mmなのであまり工具がたくさん入るわけではありません。あくまでもスリムにスマートにシンプルに。
こんな感じになりました。ごくありふれた工具入れの形です。袋を巻く紐のイメージは、昔気に入って使っていたイタリアの革貼りノートブックがこんな感じの手法で紐を巻いていたのを思い出しながら作ってみました。早速イメージと変わってしまったところが…モノを沢山入れると、かぶせる蓋の部分が短くなって巻き紐の結び目が上側に寄ってしまいました。これではデザイン的に良くありませんね。
ツールを実際に入れてみたイメージです。革が柔らかいので心もとないのですが、紐を縛るとキュッと締まって外れません。紐を縛る部分に関しては問題なさそうです。ここでこれ以上入る工具袋を考えてみたんですが、この時点でもまあまあな重量ですし、厚みが増えてしまうとパンダのサイドポケットなどに入らなくなってしまうのでちょっと悩みます。
サドルバッグを作ってみる
ツールケースが出来上がりましたので自転車のサドルにつけるサドルバッグの試作を始めました。革サドルで有名なBrooks社のサドルであれば、二本の紐がぴったりつきます。もちろんBrooks社のサドルでなくても付けられます。
かんたんに蓋を閉めるためにギボシを使います。ギボシはネジ式で留めるものが多いんですが、くも舎では外れやすいネジ式ではなく打ち込み式を使っています。脱線ですが、打ち込み式のギボシは打ち具が無いのでボルトを使用しています。ボルトの頭が比較的柔らかいのでギボシの先端を痛めませんし、ボルトは凹んでしまっても一本50円以下で売っていますので痛くもかゆくもありません。
バッグを仮組してみます。ちょっと使い勝手がイメージしたものと違いますね…デザイン的にもすっきりしてません。改良の余地があります。
実際に糸で縫って完成。いろいろテストしてみると、蓋の締め方、物の取り出しやすさ、デザインともに納得いきません。もうちょっと考えたほうがよさそうです。
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