黒い長財布をつくりました
今日は本当に久々の晴天でした。カラリとした空気が清々しい一日。だんだんと夏らしくなってきましたね。今日は外に出たい衝動をぐっとこらえて…Yさんご依頼の長財布をお作りしました。
黒の栃木レザーを型紙に合わせて切り出しておきます。長財布のポケット部分は約1mmの薄い革になります。パーツにふのりを付けてガラス板で擦ります。
いつもの角度ですが…縫い合わせる前にパーツひとつひとつのコバ(切断面)を磨いておきます。薄いポケットも例外なく、磨きと削りを繰り返して丸みと艶を出しておきます。
いよいよパーツの縫い合わせです。今回は黒革に黒ステッチとなります。
ポケットの中央部分は力がかかる上に革が薄くなっていますので、強度を増すために極薄の豚革をサンドしています。これが補強の役割と、中央部分のかさ上げの役割になっています。
豚革を挟み込みながら一緒に内ポケットの中央を縫い付けていきます。縫い目がポケットの縁にかかる部分は補強のため二重に縫います。
ポケットが完成したら、いよいよ本体への縫い付けをしましょう。本体にグルリと一周ステッチが入ります。
拡大し過ぎですいません。一周縫い上がりましたら、いつもの革包丁でのコバ(切断面)均し、そして角の丸い部分はヤスリがけをして、重なった革の層を綺麗に整えます。
一回目のヘチマ磨きで、コバ(切断面)にバリ(角)が出ますので、ヘリ落としで角を落とします。シュルシュルと面白いように削れていきます。
磨きの下準備が出来ましたら、長財布の四方のコバ(切断面)磨き開始です。ふのりを付けてヘチマで磨いて…紙やすりで削って…磨いてを繰り返します。ようやく磨き終わりましたが、もうすでに外は暗いですので、明日朝一番で撮影して出荷したいと思います。
撮影しました!
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長財布1型
くも舎の長財布1型は、カードが6枚に、お札入が2か所のいたってシンプルな長財布です。厚みはたったの7mm。しっかりした作りでもかさばりません。薄いパーツを一枚一枚丁寧に切り抜いて、しっかり磨き上げたカード入れが特長です。
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