長財布の準備
今日はYさんからご依頼の黒い長財布をお作りしました。
まずは栃木レザーの黒を型紙にそってカットします。そしておおまかにカットしたパーツに、汚れと傷予防のためのワックスを薄く塗布しておきます。
カットしたパーツを仕上げます。くも舎の刻印とカード入れなどのコバ(切断面)をいつものヘチマで磨きます。
パーツの仕上げが終わりました。これから縫い付けしましょう。
カード入れ部分を縫っていきます。このへんのパーツは非常に薄いので力の加減が大切です。
次はカード入れの縦の縫いつけです。特に力のかかるそれぞれのポケットの縫い際には、極薄ですが丈夫な豚革を挟み込みます。これは補強の意味と、カードの出し入れしやすさを兼ねています。ポケットの端は縫い目を二重にしています。
ポケットパーツの手縫いが終わりました。いよいよこれから本体との縫い付けです。
グルリと一周本体とポケットのパーツを縫い上げます。今回は白のラミー糸で縫っています。黒の本体と白の糸でコントラストが高く、縫い目が目立ちますね。
一周縫いあがったら、縫い合わせたコバ(切断面)磨きの下準備。まずは革包丁でおおまかに平らに均したら、角を落として面取りします。
今日はここまで。明日はコバ(切断面)磨きをして完成です!
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長財布1型
くも舎の長財布1型は、カードが6枚に、お札入が2か所のいたってシンプルな長財布です。厚みはたったの7mm。しっかりした作りでもかさばりません。薄いパーツを一枚一枚丁寧に切り抜いて、しっかり磨き上げたカード入れが特長です。
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