今日はお二人のIさんよりご依頼いただいたワラーチ3の制作をいたしましたのでレポートです。今年最後のワラーチ制作になります。
歩くためのサンダル。ワラーチ3とは?
メキシコ山岳部のタラウマラ族が古タイヤと革ひもだけで作ったサンダルを参考に、普段街中を『歩くためのサンダル』に特化させて、丁寧に手作りしたのがくも舎のワラーチ3です。特厚革をベースに、手揉みで柔らかくしたカラフルな牛革紐を組み合わせて、足をしっかりホールドします。一本の革紐から生まれる開放感を楽しめます。
墨色と珊瑚色のワラーチ3をつくる
ワラーチは1cmごとに足型があります。革に足型を写してワラーチとなる革の材料を切り出します。
鼻緒を付けて貼りあわせ、足形に合わせてフリーハンドでワラーチ本体をくり抜きます。
今回はビブラム底ではありませんので、豆鉋は登場せず、ヘリ落としで表面と裏面の角をスパッと落とします。コバ(革の断面)を含めて表面をワイヤーブラシでふんわりと起毛させます。
くも舎のロゴを打刻します。表面の起毛が寝る程度の簡単な打刻ですので、履いているうちに消えるロゴです。
ワラーチ3が完成しました。墨色のワラーチには空色の換え紐をお付けして発送いたします。