前回のつづきです。
お気に入りの白いキャンバススニーカー『青ひげ改』を、ご法度と言われる石けんで丸洗いして、これまた直射日光で天日干しという実験をしてみました。
すると…まんまと黄ばみました!
前回の記事はこちら
しかし、黄ばみました!で終わってしまっても意味がありませんので、黄ばみを落とす実験をましたが、これが驚きの結果となりました。
お酢の力
さて、早速黄ばみ落としという事で、漂白しなければならないですが、色々と調べてみると『お酢』で黄ばみを落とした人が結構いるみたいです。
どの家庭にもある『お酢』でしたら手軽ですし、薬品ではないので安全ですから試してみたいと思います。
使用したのはスーパーで販売しているごく普通の穀物酢です。米酢は匂いがキツイので却下しました。
コップ一杯分(約250cc)のお酢を8Lバケツに混ぜ、良く撹拌してから青ひげ改を漬け込みます。24.5cmの青ひげ改でもつま先は出てしまいましたので、もう少し大き目なバケツの方が良いかもしれません。
酢漬けしてみましょう
漬け込んだ後すっかり忘れてしまって2時間も放置してしまいました。早速バケツから引きあげてシャワーでよくすすぎます。お酢のにおいが無くなったらOKです。もうこの時点で目視でも黄ばみが消えていますよ!
今回は干し方を変えて、カカトの革パーツが一番下に来るように、門柱に縦に挿してまたまた直射日光で干すことにしました。
見事に黄ばみが消えました
すっかり乾ききった青ひげ改を見たら見事に黄ばみが消えていました。心配だった酢のにおいもありません。参考に酢漬け前と後の比較写真をご覧ください。
黄ばんだまま乾いてから1日経過しているにもかかわらず、ここまで効果があるとは思いませんでした。お酢の力スゴイです。
ヌメ革はどうなったのか?
キャンバス部分の黄ばみ問題は解決しましたが、石けん水洗いで直射日光での天日干しをしたヌメ革はどうなったのでしょうか?
それではご覧ください。色味が若干濃くなり、表面の艶が無くなってマットな印象になりました。ベロのパーツは若干縮みが見られますし、柔軟性が無くなって少し硬くなりました。
水洗いしたヌメ革のお手入れをする
水洗いの後、酢漬けしたことによって、革から脂分や水分などが抜けてスカスカになった革に乳液状の『デリケートクリーム』を塗ってみます。デリケートクリームは革に必要な脂分と水分などを革に浸透させ潤いを補うクリームです。オーソドックスにM.モゥブレイを使用しました。
本来は布に付けて塗ったほうが良いですが、そこまでする必要は無いので指でぬります。サラサラの半液体状のデリケートクリームは、革に塗った瞬間にスッと染み込んで、水洗いした時のように色が濃くなります。
革の色も数分もすれば徐々に戻っていきます。デリケートクリームは艶出しを目的としていませんので蝋分が少なく、マットに仕上がります。
青ひげ改綺麗になりました
何だかんだ雑に水洗いしてみましたが、青ひげ改が綺麗に復活しました。インソールを入れてシューレースを付けたら完成です。最後にヌメ革を軽く乾拭きしてやると自然な艶が戻ってきました。
綺麗になったので芝生の上で記念撮影です。皆さんも是非黄ばんだ白いキャンバススニーカーにお酢をお試しください。
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