2014年のゴールデンウィークはゆっくり休ませていただきました。そして先日試作したトートバッグをもって霧ヶ峰方面へ行きましたので、トートの使い勝手と耐久性などを実際に使ってみることでテストしてみました。
出発直前に持ち手を変更する
実は出発一日前に前回の記事で書いた通り完成していたのですが、一枚革の平紐の持ち手ががどうも気に入りませんでした。まず紐のコバ(切り口)とトコ面(革の裏側)をつるつるに磨いたものの、使っていくうちに毛羽立ってきて感触が悪くなりそうだな…と想像できることと、強度と見た目のバランス的に巾2cmの革を付けたのですがやっぱり手で持つ部分が太くなってしまうためです。
これが変更前の持ち手。シンプルでこれはこれで悪くないんですが…
折角作った持ち手ですが思い切って糸を切ってはがしてしまいました。結構強度があり、はがすのに手こずりました。これなら普通に使っていて持ち手が取れることはなさそうです。
代わりに巾3cmの革のベルトを半分に折って縫いました。そうすることによって革の弾力性で持ち手が丸みを帯びて手のアタリが非常に気持ちいいのと、丸紐のように細くなりますので非常にもちやすく、さらには持ち手の強度が上がるのでフニャフニャしないのです。ただ、一目一目縫っていきますのでとても時間と手間がかかってしまうのが難点ですね。
縫い終わったら最後にアニリンカーフクリームを塗って革に栄養と表面のコーティングをしました。今回はアニリンカーフクリームをちょっと多めに間違って塗ってしまったと仮定して、シミがどうなるかも検証しました。
アニリンカーフクリームを塗って乾拭きするだけでこれくらいの艶が出ます。ピカピカです。すでにクリームを塗りすぎた部分のシミも目立たなくなっていました。
霧ヶ峰、車山でガンガン使ってみる
妻に普通に使用してもらいました。内ポケットには電話、充電器、ペン、ポーチ、ペットボトルなど沢山いれて肩にかけたり、手持ちしたり。最初は丁寧に使っていたようですが後半は構わず使ってもらえたようです。
はたして使い物になったのか?
さて、3日間トートを旅に連れて行った結果。小さな改善点はあるものの、使用には全く問題ないことが分かりました。キズについてはやはり小さな擦り傷やひっかき傷がつきましたが、軽いものならアニリンカーフクリームを塗って乾拭きすれば目立ちませんでした。わざとクリームにムラを付けて塗った部分のシミも、革に栄養分が吸い込まれてしまったのか目立たなくなっていきました。やはり革というのは繊細ですけど、まず『使ってやる事』、『たまに手入れする事』で良い状態が保たれる素材だということがわかりますね。ピカピカなカバンより愛着がわいてきますよ。
ということでトートバッグ販売開始しました!
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