イタリアから遥々ヤナガワモータースにやって来たテレコムイタリア仕様のパンダバン。イタリアではすでにテレコムイタリアのパンダはNEWになっているそうで、このタイプのパンダバンはどんどん姿を消していっているそうです。パンダバン自体が希少種になりつつある今、何とかテレコムイタリアのパンダバンを保存しようということですね。それにしても本当にいいバンが見つかったものです。日本に1台。本当に貴重な1台であることは間違いありません。
くも舎はレザーだけではなく、グラフィック等のお仕事もお引き受けしております。ありがたいことに日本にたった1台のみとなる貴重な車の復刻作業を手伝わせていただきました。くも舎でやらせていただいたのは、イタリアの町中でよく目にするテレコムイタリア社の作業車。テレコムイタリア社から払い下げで日本にわたって来たばかりのこのバンは、残念なことにテレコムイタリア社のロゴマークが消されてしまってまして、それを再び同じ場所に復元するお仕事です。
うっすらと見えるロゴマークのトレースから、ベジェ曲線でデジタルデータにしていきます。それをカッティングシートとして左右両面作成しました。
事前に僕の方はテレコムイタリアのロゴマークをデジタルデータにして、出来たてほやほや原寸大のカッティングシートをもってヤナガワモータースへ急ぎ伺いました。
ヤナガワさんが貼り付け面を綺麗にスタンバイしてくれていました。
慎重に位置合わせをし、剥離紙をはがしてから空気を逃がしながら車体に密着させていきます。この瞬間は緊張します…
車体に残ったカッティングシートを一文字一文字気泡のチェックをしながらより密着させていきます。ジョルジェット・ジウジアーロ氏が作った名車フィアットパンダの貴重なバンがイタリアから遠く離れた日本で蘇った瞬間です。
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