トートの下準備
昨日からIさんからご注文いただいたトートバッグ1型制作に入らせていただきました。栃木レザーのヌメ革を断裁してまずは床面(裏面)の毛羽立ちをガラス板で磨いてピカピカにします。世間的には裏地に豚革を接着して使ったりしますが、くも舎では革本来のしなやかさや、革ごとに違う床面の柄などを楽しんでいただくために磨くだけにしております。
床面磨きが終わったら寸法に合わせて正確に切り抜いて縫うための目印や、刻印を打ちます。刻印を打つ際は革を濡らしてから打ちます。一部だけ濡らすとシミになってしまいますので全体をまんべんなく濡らしてすかさずくも舎の刻印を打刻します。あとは日陰で自然乾燥させれば出来上がりです。
まずは内ポケットから
トートバッグ1型の特徴の一つ3つの部屋に分かれた内ポケットを先に作成していきます。切り分けた革を縫い付ける前にあらかじめコバ(革の切り口)の角を落として磨きます。一度ピカピカに磨いたら再度やすりでコバを削ってさらに磨きます。くも舎ではコバの3度磨きをしていますので指先で触れるとツルリとした感触になります。コバ磨き楽しいので何度でも磨いてられます~。
磨き終わったらいよいよ手縫い開始です。トートバッグ1型の内ポケットは革をアーチ状に縫い付けていまして、革の弾力を利用した形をしていますので、しっかりと丁寧に縫っていきます。
一列終わったらまた一列。徐々にポケットらしい形になってきました。
ポケット完成です!次は持ち手に入りたいと思います。
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