赤茶の革を仕入れに
先日の話になりますが、革屋さんから希望の革が入荷しましたとの連絡がありまして、ワークショップの翌日に仕入れに行きました。Aさんからご依頼いただいた、トートバッグ2型大の革、栃木レザーの赤茶を仕入れるためです。
朝早くから舎用車のパンダで都内へ出発です。制作所からすぐの一本道は暖機ロードと言いまして、冷えきったエンジンと足回り各部をここで温めます。今の時期はちょうど太陽が登るところに木が重なって、なんとも言えない美しさになります。この木を『おばけの木』と私の家族は勝手に呼んでます。遠くから見ると1本の木ですが、近づくと4本になるからです。
車内への吹き出し口に手を当てると、暖かい空気が出てきました。エンジンは温まったようです!出発です。いざ都内へ。
都内まで約2時間。希望の革を求めてパンダを走らせます。やっぱり遠いなぁ…。パンダの後部座席をたたんでクルリと巻いた半裁の革を積んで仕入れ終了。
持ち手を作る
さあ、今日は快晴です。気持ちもクリアに。トートバッグ2型の持ち手からつくりましょう。仕入れたばかりの栃木レザーからパーツを切り出します。まずは背の部分からベルト状に革を切り出していきます。
直線を引いてから、研いだばかりの革包丁でまっすぐに切っていきます。私の場合は定規をあててカットすると失敗する確率が高くなるので当てません。定規が動いてしまうんです。
持ち手となるベルトを切り出しました。革の背の部分は繊維が密で大変丈夫なので、ここからベルト類を取ります。切り出したら下準備としてオイルワックスを塗布して表面を保護しておきます。
手縫い用の目打ちをします。
合間にペンケースを作る
ここまでやって、トートバッグに塗布したオイルの浸透するのを待つ間、ペンケースを制作します。すでに切り出しは完了してあります。
生成りのヌメ革に、それぞれ青と緑のステッチを施します。
はい。ふたつ完成しました。緑のステッチの方はサイド全てに手縫いをしました。青の方は側面の革とをつなぐ部分だけ手縫いをしました。一体今頃何をしているかといいますと、2月頭に開催する実演販売のための商品づくりです。
百貨店のカバン売り場で、実際に商品の手縫いを仕様という企画になります。
さあ、ここで持ち手に掛かろうかというところで所用が出来ましてストップ。今日はここまでです。
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トートバッグ2型
くも舎のトートバッグがより洗練されてリニューアルされました。厚手の栃木レザー一枚革と麻糸だけを手縫いでつくったシンプルで可愛らしいトートバッグです。
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