全国的にそうかもしれませんが、いつになったら梅雨っぽくなるんでしょう。制作室は連日30℃越え…。でもクーラーは使いたくない。このまま夏に突入してしまうんでしょうか。
そんな中、今日はNさんのコインケース2型の制作をさせて頂きました。
コインケース2型とは?
小さくてシンプルなコインケースの2型は、かぶせ蓋をパカッと開くとしっかり口が開いて、コインの出し入れがスムーズです。また、小さなポケットがついていて、折りたたんだ紙幣や、切符などの薄い紙ものがはさめるようになっています。
こげ茶の革をカットする
早速こげ茶の革を準備します。持ってきたのはミネルバリスシオのカスターニョです。型紙に合わせてケガキ線を入れ、革包丁でまっすぐカットします。最近は革漉用に使っていた革包丁をよく使っています。切ったコバが磨かなくてもピカピカになってしまうような、リスシオやブッテーロなど繊維の密度が高い革を切るのに、やや薄い刃の包丁が革離れ(そんな言葉あるかわかりませんが…)が良くて切りよい感じがします。
自家製のプレス機でロゴの刻印を打刻します。これが出来てから刻印の失敗もずいぶん減りました。木工用の万力なんですけどね。
手縫いの前に各パーツでコバ磨き出来るものはしてしまいます。コバ磨きはいつものヘリ落としから、やすり掛け、ヘチマ磨きのコースです。
縫い糸をセットします。糸はこげ茶のラミー糸です。ロウ付けしてから両端に針を取り付けます。ラミー糸はやや毛羽立ちがありますが、使用していくうちに落ち着いてきます。
手縫いの開始です。ひと目ずつ糸を交差させながら革と革を合わせていきます。
縫い上がりましたので革の合わせ目を革包丁で均してから、ヘリ落とし、やすり掛け、ヘチマ磨きの繰り返しを行ってコバを仕上げます。いつも言ってますが、この革包丁のつかい方はお勧めできません。指を切ってしまいますので真似しないでくださいね。私は脇を締めて手首のスナップだけで削り均しているので、刃が滑っても左手には当たらないのです。豆鉋等をおススメします。
こげ茶のコインケースが完成しました
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