生成りの棒つき手さげカバンA3をつくる

確定申告やプライベートでの色々な出来事が一気にやってくるのが2月ですね。ブログを更新しようと思っても記事を書く時間が無く少し間が空いてしまいました。
先週から少しずつのペースですが、Mさんからご依頼の棒つき手さげカバンA3を制作しています。

棒つき手さげカバンA3とは?

厚手の植物タンニン鞣し革と麻糸の手縫いでつくった、しっかりと自立するシンプルなハンドバッグです。持手は家具などにも使用されるチークの無垢材を使用しています。A3サイズの書類などがすっぽりと入ります。無駄な飾りの無い素朴なハンドバッグです。

生成りのブッテーロからつくられるカバンです

今回制作するのは以前にも制作した、ブッテーロを贅沢に使用したドキュメントケース。棒つき手さげカバンA3になります。商品説明にもある通り、コシのある上質なヌメ革のブッテーロを大きな面積で切り出します。カットは一発勝負で、研ぎたての革包丁を手に切り出します。

内側の仕切り板にくも舎のロゴを打刻します。打刻は相変わらずの手作りプレス機です。こんなプレス機でも硬いブッテーロにしっかりと刻印が出来ます。ロゴを打刻したら磨けるコバ(革の断面)は磨いておきます。

その他のパーツも切り出してひとつひとつを下準備していきます。チークの無垢材は紙やすりで表面を滑らかにしておきます。


前後のパーツの手提げ部分をカットして、こちらもコバ磨きしておきます。コバ磨きは紙やすりの番手を上げながら、ヘチマ磨きを繰り返して自然なツヤを出していきます。


マチのパーツを繋ぎます。使用しているのは新しく導入したリネン麻糸。従来のラミー糸ですと、コシのあるブッテーロなどを手縫いすると糸がしごかれて毛羽立ってしまいますが、この糸は非常に滑りが良く全く毛羽立ちが出来ません。抵抗も少ない分楽に手縫いが進み重宝します。

パーツ類の下準備がすべて整いました。あとは全てのパーツを縫い合わせて、仕上げのコバ磨きをすれば完成となります。

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