推定91歳の革トランクのリペア その1

今日から古い革トランクを使える状態にリペアしていきます。

今回リペアするトランクは日本製、戦前製造の推定90歳以上(~1932)になります。当初80歳と記載しましたが、どうやらもっと古そうです。

カサカサに乾燥した革、沢山の傷やひび割れ、千切れた持手など90年の歴史を物語ります。
デザインで目につくのは沢山の鋲。ずっしりと重みがあり、革の厚みや細部の作り込みも良く素性は良さそうです。こちらを普段使える状態に戻していきます。

製造年代の特定

製造年代は内装からの推定となります。

水交社特約店
東京市芝區桜田本郷甼
鈴木カバン店製

桜田本郷という町名ですが、これは現在の東京都港区西新橋1丁目にあたります。1889(明治22)年に桜田本郷が芝区に所属して、1932(昭和7)年12月に桜田本郷という地名が消滅したという事ですから、このトランクの製造年は1889年~1932年になると思われます。
2023年現在で91~134歳という事になりますが生まれた年はこのトランクのみぞ知るといったところでしょう。

鈴木カバン店については詳細がわかりませんが、東京都オープンデータのアーカイブに昭和30年~39年当時の田村町一丁目交差点(現・西新橋交差点))に鈴木カバン店のビルが確認できます。ビルの目の前に都電田村町一丁目の停留所があったそうです。

つづく

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