結局、刻印を真鍮で自作しました―真鍮ブロックから刻印をつくる―

_1070296sin

ポプラで作った刻印でやってこうと思いつつ、ああ、焼印もできる真鍮で作ればよかったかなぁ…と。結局真鍮ブロックを取り寄せて自分で刻印制作の再チャレンジです。

刻印自作には真鍮がベスト?

黄銅(おうどう、brass)は、銅Cu と亜鉛Zn の合金で、特に亜鉛が20%以上のものをいう。真鍮(しんちゅう)と呼ばれることも多い。―wikipedia

中学校の時に技術の授業で文鎮を作りまして、その素材が真鍮でした。真鍮を金鋸で切って、ボール盤で穴を開けて、ねじ山を切って取っ手をつけて…その体験を思い出しながら、刻印を彫っていきます。学校の授業は今でも役立つんですねぇ…。

_1070299_1

ボール盤で穴は貫通しないようにM6のネジが入るように座ぐり穴を開けます。ここに焼印の場合は半田ごてをくっつけるためです。真鍮に穴を開けるときは切削面が熱くなるので、一気に開けようとせずに上げて下げてを繰り返しながら開けていきます。金工の時先生に教わったのが、「切削粉は吹くな!」これも覚えていました。粉を息で吹き飛ばしたりすると眼に入って大変なことになります。そういえば中学校のときは3人ほど保健室行きになりましたねぇ…。

_1070304_2

_1070305_1

_1070308_1

_1070314_1

はい、穴あけから一気にねじ切りまでやりますと、M6のネジがすっと入っていきます。こんなもので良いでしょう。

いよいよ刻印を彫ります。

ネジ取付穴が完成したら今度は肝心の刻印の面を彫っていきます。私の場合は、彫る大きさに合わせて周りの部分を金鋸で切り落としてから、金属用のやすりで削っていきます。ある程度整ったらルーターで慎重に削っていきます。削っているところの写真は撮れませんでしたごめんなさい。ポプラの刻印では雲型の中に舎名を入れてませんでしたが、今回は入れてみました。

_1070319_1

で、ようやく完成。

_1070536_1

ヌメ革の端切れに水を付けてグッと押し付けます。うまくできました!
くれぐれも自作される方は切削粉を「吹かない」様にご注意ください。やはり真鍮の加工は木に比べて数段大変でしたが、何とか自作することができました。

こんな記事も読まれています。

  • 真鍮で小さな刻印を自作する 今日は久々の曇りです。曇りでさえ嬉しいのに、時々晴れ間が見えてくると、ベスパで外に出たくなってしまいます。 そんな中、今 […]
  • 刻印を自作しました 刻印作らなきゃ… 事務所つくって革の仕入れしてと開店準備していましたが、大事な刻印が無い事に気がつきました。 刻印とは金属 […]
  • ペンケース店頭販売開始いたしました いよいよ店頭販売開始です 長雨かと思ったらすっかりと暑くなってきましたね。そろそろうちの舎用車パンダの出番も厳しくなってきました […]
  • ワラーチ3をつくる 昨日までのどんよりした天気もすっかり終わり、綺麗に晴れました。まあ、私の場合はほぼ外に出ないのであんまり意味ないんですけどね… […]
  • 緑のヌメ革長財布をつくり始めました 朝の涼しい空気を吸うと、 だんだんと秋の気配がしますね。 今日はSさんからご依頼のヌメ革長財布制作を開始しました。 […]
  • 今年最初のヌメ革の長財布ができました 本日は昨日の続き。Hさんのヌメ革の長財布1型です。いよいよ完成します。昨日までの作業はこちらへ こげ茶のラミー糸 […]
  • トートバッグ業務型SLをつくる 昨日からFさん、Tさんからご依頼いただいたトートバッグ業務型SLの制作をスタートしております。業務型を作る上で欠かせないジャノ […]
  • ワラーチをつくる 夏らしい天気の今日はワラーチ制作の日 暑さのせいか先日より体調がすぐれず、目が霞んでしまっていけません。昨年盛大にもらっ […]

Comments

“結局、刻印を真鍮で自作しました―真鍮ブロックから刻印をつくる―” への2件のフィードバック

  1. はじめまして gansanといいます。
    早速ですが
    結局、刻印を真鍮で自作しました―真鍮ブロックから刻印をつくる―
    において 真鍮を削るのにルーターを使われてますが
    何処のメーカーで何Wのモノを使用されているのですか
    もしよければ教えていただければ幸いです

    よろしくお願いいたします

    1. おはようございます。コメントありがとうございます。
      真鍮を削ったのはプロクソンのミニルーターです。20Wの非力なモデルですが問題なく使用できました。
      ただ、ビット?と言うんでしょうか。結構消耗が激しかったので、Amazonで替刃のスペアを用意しておきました。
      是非お試し下さい!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください