年始の体調絶不調、ドタバタがどうやら落ち着きまして、お蔭様でカレンダー通り4日から仕事を開始することができました。本当に高熱と激しい胃痛何だったんでしょうか。胃痛なんて生まれて初めてかもしれません。
とりあえず今朝は清々しい気持ちで目覚める事が出来ました。朝の家事を済ませて、溜まりに溜まったメールチェックとお問合せへの返信など、午前中いっぱいかかってしまい、午後からヌメ革の長財布1型制作になります。
何ともめでたいお財布
本日おつくりした長財布1型はHさんご依頼のキャメル×生成りの長財布です。実は去年の12月にご注文いただいていたのですが、新しいお財布は新しい年に。との事で本年一発目のお仕事とさせていただきました。
ザクザクと革包丁でパーツ類を切り出していきます。長財布の表革はキャメル。内革は生成りをご選択頂きました。キャメルは光によって、黄色にもオレンジ色にも見える何とも明るい色です。
ポケットにくも舎の刻印を打刻します。打刻する前に革全体を湿らせています。完全に乾ききる前にオイルを塗布しておきます。
パーツ類が整ったら、すべてのパーツの床(革の裏面)面をしっかりと磨いておきます。床磨きにはガラス板を使います。
裏の床面磨きが終わったら、次はコバ(革の断面)磨きです。カード入れのパーツは薄さ1mmの極薄革になりますが、手を抜かず一枚一枚やすり掛けとヘチマ磨きを繰り返して滑らかにします。
いよいよ手縫いの開始になります。最終的なパーツのサイズチェックを行い、抜けが無いか調べておきます。
カードポケットを縫う前に、いつものごとく補強の豚革をセットします。ポケットの縁は一番力がかかる上、パーツも極薄の一枚革。ここで薄くても丈夫な豚革が役立ちます。これで補強もばっちりですし、手縫いして沈みがちなステッチの部分の厚みを増やすことで、カードの出し入れのし易さにも貢献しています。
カードポケット中央部分の手縫いが終わりました。糸はこげ茶のラミー糸です。これが終わればいよいよ外周部分の手縫い開始です。今日はここまで。明日は外周の手縫いと仕上げに入ります。