オレンジ色の手縫いトートバッグをつくる―本体編―

今日こそはOさんのトートバッグ本体を仕上げたいところですので、早速作業の準備です。
前回までのお話しはこちらからどうぞ。



トートバッグ2型とは

くも舎を代表するバッグがトートバッグ2型になります。トートバッグ2型は、厚くてコシのある植物タンニン鞣しの牛革から、しっかりと麻糸で手縫いしてつくったトートバッグになります。しっかりと手入れをして上品に使用しても、傷、シミなどを気にせずラフな感じに使用しても、使うほどに味わいのあるバッグに育っていきます。


本体パーツを縫う

昨日軽く下準備した大きな一枚革の本体パーツに、手縫いのための目打ちとコバ磨きを行います。コバ磨きはしっかりとやすり掛けしてから、ヘチマ磨きで革の繊維を潰して平滑にし、さらに番手の大きなやすりで削って、さらにヘチマ磨き…と繰り返して仕上げます。

本体パーツの側面を縫い始めます。使用しているのは白のラミー糸で、オレンジ色のブッテーロ革に良く合います。

側面は2重にステッチして仕上げていきます。奥に行くほど縫いにくくなっていきますが、手縫いだから問題ありません。縫い上がるとコシの強いブッテーロですから、楕円形に膨らみます。

側面が縫い上がったら、マチの部分を縫います。革が重なる部分は強度を増すため、返し縫して糸を2重にして縫っています。

マチが縫い上がりましたので、革包丁で革を重ねあわせたコバ(革の断面)を平らに均してから、ヘリ落とし、磨き作業と進めて仕上げていきます。

今日の作業をざっとダイジェストでお伝えしましたが、結構作業時間かかってしまいました。今日のところは本体部分完成と言うことで、明日いよいよパーツ類の縫付作業をします。

はやく春来ませんかね…

いつもこのブログで言ってますが、北埼玉の困ったな…と思うのが、夏の『無風』と冬の『赤城おろし』です。特に冬はほとんど毎日強烈な北風が吹き荒れます。風の強い日は外出したくなくなってしまい、制作室に籠りきりになることもあります。たまには外に出ないといけないんですけどね…

風が強かったのでパンダと迷うも、ベスパで用事をすませる。

Tetsuya Ishiharaさん(@fiatrustica)が投稿した写真 –

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