手縫いのトートバッグ2型が完成しました

昨日今日も引き続きFさんのトートバッグ2型を進めまして、本日完成しましたのでご報告です。

ちなみに前回までの制作過程はこちらです。


トートバッグ2型とは?

厚手の植物タンニン鞣し革一枚革と麻糸の手縫いでつくった、しっかりと自立するシンプルなトートバッグです。肩にもかけられる長さの持ち手は丸みを帯びた筒状にして手縫いしましたので、手に持った時の指へのアタリがソフトでしっかりした印象を与えてくれます。

kumosha hand stitched leather tote bag type02
kumosha hand stitched leather tote bag "Orange"
kumosha hand stitched leather tote bag "Orange"
kumosha hand stitched leather tote bag type02
tote2-092
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tote2-093L
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kumosha hand stitched leather tote bag “Orange”
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kumosha hand stitched leather tote bag "Orange"
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本体部の制作

イタリアのヌメ革、ブッテーロを作業台に広げてケガキ線に沿ってカットしていきます。コシがあって繊維が密に入っている革ですので、少々硬いですが、良く研いだ革包丁なら一回でスパリと切り抜けます。

ショルダー(肩)部分の特徴であるトラ柄が綺麗に出ています。ところどころ生前についたであろう傷痕もありますが、革の表面に塗料を塗って隠すようなことはせず、革の表面の個性を活かした革です。

カバンの本体部分を縫い付ける前に磨けるコバ(革の断面)は磨いておきます。ブッテーロは磨き甲斐のある革です。やすり掛けからヘチマ磨きまで、丁寧に磨けば綺麗に仕上がります。

早速本体部分の側面を手縫いします。トートバッグ2型の丈夫な2重のステッチは大変手間がかかりますが、縫い上がった時の仕上がりや、使い込んだ場合の側面の耐久性が違います。

側面が縫い上がりました。マチを縫っていませんので、綺麗な楕円形になりました。

マチ部分の手縫いを開始します。張りのある革ですので、ラミー糸が切れないよう注意しながらも糸を引き絞って縫っていきます。

マチが縫い上がったら、合わせた面を革包丁で均して、いつものようにやすり掛け→ヘチマ磨きで仕上げていきます。

パーツを縫い付ける

本体が仕上がりましたので、パーツ類を縫い付けていきます。持手を表側に、内ポケットを内側に一緒に縫い付けます。

トートバッグ2型の特徴の一つである持手の4点縫いを施します。見た目は3点ですが、実は重要な隠れた4点目の縫いがあります。

最後に標準装備のベルトを制作します。

イタリアヌメ革の手縫いトートバッグ2型が完成しました。

今回制作したトートバッグ2型はサイズが特注で、通常サイズよりも横幅が5cmほどスリムになっています。標準の中型サイズのトートバッグを置いてみました。
kumosha hand stitched leather tote bag type2

今回はFさんのご希望により、キーカバー、ふた付きダブルポケット、ハンカチーフホルダーのオプションを付けております。
kumosha hand stitched leather tote bag type2


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