革の感触
本日はAさんからご依頼の耳つき肩かけカバンの制作にとりかかりました。耳つき肩かけカバンとは、長財布と携帯電話などがすっぽり入るシンプルで横長のショルダーバッグです。ショルダーのベルトを引っかける部分が、耳のような形なのでそのように名づけたカバンです。
Aさんのご希望は栃木レザーのキャメル。それに真っ白なラミー糸をステッチしていく予定です。ここの所ワラーチなどでベロア地ばかり扱っていましたので、栃木レザーの綺麗なヌメ革を扱うのがちょっと新鮮です。ストックしてあるレザーを広げて型紙をあてがい、綺麗な革の部分を切り出していきます。もちろん、いかに綺麗な革といえども、天然の素材ですから、部位によって質感が変わっていきます。
すべてのパーツを切り出しましたら、最初にくも舎のロゴを打刻します。いきなりヘマをしないよう用心しながら打ち込みます。上手く行きました。
耳つき肩かけカバン、最初に手を付けるところはまさに『耳』です。耳のパーツは細長いベルトですが、こちらも丁寧にコバ(切断面)を磨きこんでいきます。革包丁でカットしたスパッとした革の断面が丸みと艶を帯びていきます。
先ほど磨いたベルトを耳つき肩かけカバンの側面パーツに縫い付けました。手縫いはやはり良いですね…キュッと引き絞る感触がたまりません。
側面のパーツと、本体になる部分のパーツに手縫いのための目打ちをして本日は終了です。明日は本体縫い付けとかぶせ蓋の縫い付けなど、どんどん進みます。
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耳つき肩かけカバン
最上級のオイルドレザーを使用した横長の小さなバッグです。サイズは一般的な長財布や文庫本、携帯電話などが入る大きさです。カバンの側面には大きな耳がついていますので、長いベルトをつければショルダーバッグに、短いベルトをつければハンドバッグにもなります。
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