生成りの手縫い長財布1型が完成しました

朝から久々の雨。といっても梅雨らしいシトシトした雨でなく、激しい豪雨となりました。去年の雨漏り事件が思い出され、ひやひやしていましたが、何とか持ちこたえたようです。
ザーザー降りの中、昨日からスタートしていたNさんの長財布制作の続きです。

昨日までの制作過程はこちら

長財布1型とは?

カードが6枚に、お札入が2か所のシンプルで薄い手縫の長財布です。内側の革を外側の革色と変更することでコンビをお楽しみいただけます。



本体の手縫い開始

昨日完成した各パーツ類を一枚革に縫い付けていきます。まずはカードポケット側からカーキ色のラミー糸で手縫いです。こちらも自家製のウマに架けて糸を交差させながらひと目ずつ縫っていきます。

次は札入れパーツ側の手縫いです。これが縫い上がれば手縫いは完了です。

縫い上がりました。長財布を折って仕上がりを確認します。表革の折り目は革のオイルが逃げることで白っぽく色が変わります。うっすらと入ったトラ模様がリスシオらしい表情を見せてくれます。

各ポケットにヘラを入れます。

あとはひたすらコバ仕上げ

縫い上がっても終わりではありません。これからしっかりコバ磨き作業をします。くも舎ではコバ磨きはすべて手磨きです。磨いては削りを繰り返しながら自然な光沢が出るように仕上げています。

長財布1型が完成しました

画像はクリックすると大きく開きます


ミネルバリスシオのボーネ(生成)は自然な革の色(※無染色と言うわけではない)で、革の表情が良く判る色になります。表面に分厚く顔料を引いていないので、ショルダー特有のトラや、シワが出ています。
擦れる部分などは色が濃くなったり、汚れが付きやすかったり、染みになりやすかったりと、なかなかデリケートな『ボーネ』。日々の使用とメンテナンスでエイジングしていけば、より一層の愛着がわいてくることは間違いありません。是非長く使っていただきたいと思います。

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